週末養蜂家のニホンミツバチのおいしいはちみつ

ニホンミツバチのはちみつを採る様子


ニホンミツバチのはちみつの採取について紹介します。

<注意>セイヨウミツバチの方式とは異なっています。

みなさんが普段食べている蜂蜜はセイヨウミツバチのもので、これから説明するような方法は行っていません。

ニホンミツバチの採蜜方法も、何種類かありますので、ニホンミツバチのはちみつがすべてこれから紹介する方法で採蜜を行っているわけではありません。



巣箱の種類がセイヨウミツバチで用いられるものとは違います。

セイヨウミツバチは、遠心分離機を使って採蜜します。

横浜でセイヨウミツバチを飼育されている方に採蜜の様子を撮影させていただきました。

↓セイヨウミツバチの採蜜の様子(1/3)



次の動画は、採蜜のときに女王蜂を探したときのものです。採蜜とは直接関係ないので飛ばしてもらってもOKです。
↓セイヨウミツバチの採蜜の様子(2/3)


↓セイヨウミツバチの採蜜の様子(3/3)




ニホンミツバチも、遠心分離機を使う場合もあります。しかし巣を押しつぶして採蜜するのが一般的です。

また、燻煙器は使用しません。

採蜜の様子を動画で撮影しました。

セイヨウミツバチの採蜜とまったく違うことがわかっていただけると思います。

短時間版(約2分)





完全版(全25分)









詳しくは下をご覧になってください。


◆ニホンミツバチの採蜜の回数


ニホンミツバチの採蜜は、だいたい年に1回です。

これはニホンミツバチの蜜を集める能力が小さいため、年に何回も蜜を取れないからです。

なので、1年間にその地域に咲いた、無数の花の蜜が混ざった百花蜜(ひゃっかみつ)になります。


◆ニホンミツバチの採蜜の時期


ニホンミツバチの採蜜は、夏から秋に行います。

◆ニホンミツバチの採蜜方法


採蜜方法については、個人によっていろいろ違うようですが、私の実家で行っているのは以下のような感じです。

まず、巣箱の構造から紹介します。

ニホンミツバチの巣箱は下の写真のようなものを使っています。

杉の板を使った手作りです。
ニホンミツバチの重箱式巣箱


重箱式の巣箱で、同じ大きさの箱が何段か積んであります。



このうち、はちみつを採る時には、最上段だけか、最上段と上から2番目の巣箱の2つに蓄えられているはちみつを採ります。


もちろん、ニホンミツバチは1段ずつ巣をつくり分けているはずもないので、巣を箱の継ぎ目の高さで、切り取ります。

針金を箱と箱の間に通して巣を切断します。

下の写真は、最上段の巣箱を取ったとしたときのものです。

重箱式巣箱の採蜜の様子


巣が切断されているので、はちみつの詰まった断面が見えています。


ニホンミツバチがぶんぶん飛び回っていますが、ニホンミツバチはおとなしく、あまり刺してこないので、かんたんな装備で大丈夫です。

また、おとなしいという理由から、セイヨウミツバチは煙を使って蜜蜂を弱らせてから採蜜するのに対して、そのような煙を使用せずにはちみつを採ることができます。


採蜜中に、ニホンミツバチに素手で触ってみました。




人間に攻撃してくるニホンミツバチは一部です。

多くは、周囲を飛び回ったり、こぼれたはちみつをせっせと回収しています。

次の動画は、はちみつを回収するニホンミツバチの動画です。





巣箱を取り出すと、下のような感じになっています。

蜜の詰まった巣箱


1枚1枚は、下の写真のようになっています。

ニホンミツバチの巣版

この蜂蜜がびっしり詰まった巣からまず、たれ蜜を採ります。

巣に包丁で切れ目を入れていくと、はちみつがぽたぽたと落ちてきます。

この蜂蜜を、集めます。

垂れ蜜採取の様子





次に、はちみつを下のような絞り器具を使って絞ります。

はちみつの圧搾

はちみつの入った部分そのまま押しつぶして、蜂蜜を採ります。
すると下からはちみつが流れでています。


<注意>

最近この絞り器を手に入れたいという方が増えてきました。

しかし、絞り器を使わなくても、手や台所にある道具を使っても十分に絞ることができます。

父は飼育群れがかなり多く、採蜜作業が大変なので効率化のために使用していますが、これから飼育を始める方には不要です。



たれ蜜や、搾り機で絞ったはちみつには、まだ細かい巣の破片などが入っているので、ろ過をします。




取れたはちみつは、糖度の検査をします。

糖度が低いということは、はちみつの水分が多いということを意味します。

糖度が一定値以下なら、はちみつが発酵してしまいます。

なので、糖度が一定以上あることを糖度計で調べます。


はちみつの糖度計

糖度が一定以上あれば、はちみつは腐ることがなく、常温でも長期間保存できます。


糖度が低い場合は、自家消費用などにします。

最後に手作業で瓶詰めしてニホンミツバチの蜂蜜は完成です。

ニホンミツバチのはちみつ


本業で養蜂をやっているわけではないので、瓶詰め作業やはちみつの採取作業は手作業で行っています。


ニホンミツバチのはちみつを食べてみたい方のために、現在はアルモニさんというネットショップではちみつを販売していただいています。

はちみつの購入は、アルモニさんからお願いします。こちら




◆はちみつが貯まっていないときの採蜜

残念ながら、巣箱をあけてみてもはちみつがほとんど貯まっていない時があります。

蜜源が足りていないことが原因です。

2010年は、猛暑のためニホンミツバチのはちみつは不作でした。

好調だった2009年と比べて、4分の1程度しか取れませんでした。

次の動画は、はちみつがまったく貯まっていない巣箱の採蜜の様子です。







◆はちみつの採蜜後


はちみつを採るときに、使った容器などいろいろなものに蜂蜜がついてしまいます。


そういう容器を、外に置いておくとニホンミツバチがやってきて蜂蜜を舐めにきます。

下の2つはその動画です。









◆はちみつの貯蔵

ニホンミツバチの採蜜は夏の中ごろから秋にかけて一気に行うので、かなりのはちみつが貯まります。

たくさんたまったはちみつは、貯蜜タンクに一旦保存しておきます。

この1台で百数十キロのはちみつを貯めることができます。

ただ、冬になると結晶化して取り出せなくなるので、寒くなる前に瓶詰して、容器の中を空にする必要があります。





◆蜜蝋の製作

はちみつを絞ると、絞りかすが残ります。

ミツバチの巣は、蜜蝋(ミツロウ)をいう蝋で作られています。

この蜜蝋は、ロウソクや化粧品作りに使用できます。

絞りかすにはゴミやはちみつが混ざっているので、蜜蝋だけ分離します。


ここで蜜蝋の作り方の方法を紹介します。

まず、搾りカスを木綿製などの袋に入れて鍋の中に入れます。

鍋に水を入れてお湯を沸かすと、蜜蝋は溶けます。蜜蝋の融点はだいたい65℃くらいです。

溶けた蜜蝋は、水より軽いため、水面に浮いてきます。

完全に蜜蝋が溶けたところで火を止めれば冷やせば蜜蝋の板ができます。

搾りカスを袋に入れておくことがポイントです。蜜蝋が溶けると、ごみは袋の中に残り、蜜蝋だけ浮いてきます。


蜜蝋の作り方は、動画をご覧になってください。





一回だけではゴミを完全に取り除くことは難しいです。

この作業を何度か繰り返して、蜜蝋をきれいにします。


きれいにした蜜蝋は、今度は水を使わずに蜜蝋のみで溶かし、成形します。

このようにしてできた蜜蝋は、これからニホンミツバチの飼育を始めたい方のために販売しています。

また、高級リップクリームの材料としても提供しています。

詳しくは、コラボレーション(商品開発)をご覧になってください。


また、蜜蝋はハンドクリームやロウソクなどを作ることができます。

作り方のレシピは、蜜蝋の利用方法をご覧になってください。



→コレボレーション(商品開発)へ
←「ニホンミツバチの天敵」に戻る
←TOPページに戻る

このホームページの説明

このHPでは、趣味で日本蜜蜂を飼育する「週末養蜂」を提案しています。

京都府丹波地方の山奥の実家で、私の父が趣味ニホンミツバチを飼育し、在来種の保護活動を行っています。

ニホンミツバチの飼育の様子を、飼育している環境を含めて紹介しています。

これからニホンミツバチを飼育してみたい方や、ニホンミツバチのはちみつに興味のある方はぜひご覧になってください。



感想等は掲示板へお願いします。




ニホンミツバチの飼育に必要な蜜蝋巣箱も販売しています。


☆取扱い商品一覧☆

購入は、週末養蜂家のニホンミツバチショップから。

・日本蜜蜂の蜜蝋


日本蜜蜂の捕獲に必須です。
詳細は、こちら


日本蜜蜂のはちみつの絞りカス


分蜂群れの誘引に使用できます。

・日本蜜蜂の巣箱


捕獲に適した中古の巣箱です。
捕獲から採蜜まで可能な4段の重箱式です。


・待ち箱セット


こちらも中古の巣箱です。分蜂群れの捕獲に必要な部分のみをセットにすることで、お求めやすい価格で提供しています。
詳細は、こちら

購入は、週末養蜂家のニホンミツバチショップから。


上記のすべての商品のおまけとして、初めて日本蜜蜂の捕獲に挑戦される方のためにノウハウをまとめた「養蜂指南書」というPDFファイルを差し上げています。


また、ヤフーオークションでも販売を行っています。

出品商品一覧 または、下のパーツから。




☆販売委託(蜂蜜)☆

ニホンミツバチのはちみつ

ニホンミツバチのはちみつは、アルモニさんに販売を委託しています。

はちみつの購入は、アルモニさんのネットショップからお願いします。

こちら



☆関連商品☆

実家で採れた日本蜜蜂のはちみつと蜜蝋を使って、商品開発を行っていただいています。

詳しくは、コラボレーションをご覧になってください。

・和菓子



父の友人の和菓子職人が、ニホンミツバチのはちみつを使った和菓子を作りました。

はちみつはもちろん父が採取したものを使用しています。

まゆだまはちみつレモンくずきりの2つがあります。

写真は、はちみつレモンくずきりのものです。


・椿みつ朗



大変貴重なニホンミツバチの蜜蝋と、若狭地方(福井県)産の高級椿油の2つからできた安心、安全のリップクリームです。

楽天市場に出店されており、購入することができます⇒椿みつ朗


評価は、ほとんどすべて満点の5点です。

椿みつ朗の評価(楽天)





☆おすすめ本 TOP3☆

これからニホンミツバチの飼育を始める方におすすめTOP3をご紹介します。

【第一位】


ニホンミツバチ―北限のApis cerana

インターネットではなかなか見ることのできない質の高い写真が多数紹介されています。図鑑のような書籍です。

飼育に関する記述はやや少ないです。


【第二位】



日本ミツバチ―在来種養蜂の実際 (新特産シリーズ)

巣箱の種類や飼育方法について幅広く触れており、とても参考になる書籍です。



【第三位】



我が家にミツバチがやって来た―ゼロから始めるニホンミツバチ養蜂家への道


重箱式巣箱を用いた飼育法について詳しく書かれています。

重箱式以外の巣箱について記述がないため、三位としました。