週末養蜂家のニホンミツバチのおいしいはちみつ

日本蜜蜂(ニホンミツバチ)の重箱式巣箱の作り方 


日本蜜蜂の巣箱には、様々な種類があります。

セイヨウミツバチのように規格化がされていません。

日本蜜蜂の飼育では、ほとんどの人が自作のオリジナル巣箱です。

これは、手作りということはもちろん、寸法や材料、構造も
1人1人少しずつ違うということです。

もちろん、巣箱を購入される方もおられます。私も中古の巣箱を販売しています。

でも、巣箱は手作りした方が楽しいと思います。

自分の作った巣箱で、ニホンミツバチを捕まえる。

ここに、セイヨウミツバチでは得られない感動があるのではないでしょうか?



ここでは父の巣箱の作り方の説明をします。

飼育する人それぞれ、構造は違いますので、これが正解というわけではありません。

あくまで参考程度にご覧になってください。


同じ形の箱(底と天井がないので、正確には枠?)が積み重なっており、重箱式(じゅうばこしき)と呼ばれる種類の巣箱です。




次の2つの動画を見ていただければ、巣箱の構造は理解していただけると思います。


↓重箱式巣箱の構造の紹介



重箱式巣箱の組立方法



それでは、それぞれの部分の紹介をしていきます。


1.鉄製台

材質は鉄で、コンクリートブロックを重りとして使用できるようになっています。

箱の上にオモリを乗せている巣箱の写真を目にします。

しかし、箱の上にオモリを乗せると、重心が高くなり、強風で倒れやすくなります。台にオモリを乗せて、ロープで巣箱を固定するほうがよいと思います。






台の役割は安定性を確保するだけではありません。巣箱の中の様子を点検しやすくするためにもこのような台を使います。


鉄製台の細かい部分は次の動画で確認してください。





2.底板

底板は、台の上にのせる板です。重箱の箱は底がないので、このような板が必要となります。

他のニホンミツバチ飼育者の重箱式巣箱にも、使われています。

PIC_0377

下の写真のように、底板は鉄製台にぴったり合うサイズです。




3.巣門枠

ニホンミツバチが巣箱を出入りするための入り口を確保するためのものです。

ニホンミツバチが出入りするためのへこみが作られています。これを、台の上にのせます。




台にのせると、下の写真のような感じです。これも、ぴったり台の形に合うように作ります。



巣門の大きさは、比較的大きいほうがよいみたいです。

小さいと巣門で渋滞が起こります。また、気密性が高くなりすぎるので、暑さと湿気に弱くなります。

下の動画のように、底板と巣門板の間に隙間を作り、入り口をかなり広くしています。




巣門の部分の作り方は、次の動画を参考にしてください。

↓重箱式巣箱の寸法の紹介 巣門の部分




4.箱の部分

巣門枠の上に、下の写真のような箱を載せます。

寸法は、外側290×290×150mm、内側220×220×150mmです。

杉板の厚さは、35 mmです。

一般には販売されていない厚さですので、特注してもらっています。

ただ、板の厚さについてもいろいろな意見があり、本によっても違います。

我が家にミツバチがやって来た―ゼロから始めるニホンミツバチ養蜂家への道 」という書籍では、「板厚は25mmのものを使用している。

断熱効果を考えると最低20mm以上必要で、30mmを超えるとコストが高くなり、巣箱が重くなって持ち上げにくくなる。」と書かれています。

いろいろな板厚で飼育されている方がいるのですが、少なくとも10mm程度では、薄すぎると感じています。

薄すぎると、スムシというミツバチの巣をエサとする幼虫に巣箱に穴をあけたときに、板を貫通させられることもあります。

詳しくは次の動画をご覧になってください。




また、オオスズメバチは巣箱をかじって中に侵入しようとします。薄い板を使うと食い破られてしまうことがあります。



十字に取り付けられている針金は、巣が自重で落下してしまわないためのものです。

このような棒は、落下防止棒などと呼ばれ、一般的に重箱式巣箱に取り付けれています。





この部分の作り方は、3つの動画を使って説明しています。次の動画をご覧になってください。

↓重箱式巣箱の寸法の紹介 


↓重箱の組立の様子−1



↓重箱の組立の様子−2



まず、長さ4000mmの板を、255mmずつ切断します。

幅150mm、長さ255mm、厚さ35mmの板をたくさん作ります。

このとき、スライドノコという機械を使用して正確に切断しています。

幅150mm、長さ255mm、厚さ35mmの板に直径3.2mmの穴をあけます。

右の3つ縦に並んだ穴は、木ネジを貫通させるための下穴です。

中央の穴は、巣落ち防止棒用の穴です。

まっすぐ穴をあける必要があるため、ボール盤を使って穴をあけています。

木ネジは、縦に3つあらかじめ開けた下穴を利用します。

力がかなり必要なので、インパクトドライバーがなければ、木ネジで固定できません。。

もしお持ちでない場合は、釘で代用されるとよいと思います。


板の向きは、木裏(木の中心部)を外側にすると、気温の変化木の水分の変化による変形が抑えられます。

以前は木表を外側にしていましたが、2008年ごろから木裏を外側に統一しました。



5.天井部分

最上段には、スノコの板と天井板を取り付けます。




下の天井部分の構造図の、黄色の部分がスノコ板です。

スノコの板を取り付けるのは、採蜜をしやすくするためです。




スノコの板の作り方は、次の動画を参考にしてください。

↓重箱式巣箱の寸法の紹介 スノコの部分



動画でも説明していますが、動画に出てきた寸法の意味を書いておきます。

板幅:30mm
板幅は材料などの関係から、25〜40mm程度の板を使っています。だいたいの寸法でよいのですが細いと、枚数が多くなって組み立てが面倒になります。

板の間隔:6mm
ミツバチが自由に天井裏に移動できることが条件です。6mmより少し狭くても通過できるのですが、組立の精度も考えてこのくらいにしています。少々広くても問題ありません。

縦向きの板の位置:適当
この板は板を固定しているだけですので、場所はおおまかで結構です。

板厚:5mm程度
天井裏が広くなりすぎると、そこに巣を作ってしまう可能性があります。また、天井板も高くなり、不格好になります。ニホンミツバチが自由に移動できる高さ以上にする必要はありません。


スノコ板に使用する木ネジはステンレス製を使ってください。板から飛び出ないように短めの木ネジを使います。



天井板は、スノコの板と干渉しないようになっています。

天井板の作り方は、次の動画を参考にしてください。

↓重箱式巣箱の寸法の紹介 天井の部分



↓天井板に金網の取り付ける



6.屋根

雨を避けて腐食を抑えるために、屋根はあったほうがよいです。
板を載せて屋根にする人も多く、それでも特に問題はありません。
余裕があれば屋根も作るとよいと思います。





7.日除け板

直射日光によって内部が暑くならないように、夏は巣箱に板を張り付けます。

ニホンミツバチは巣の内部が高温になると逃げだすことも多いので、ぜひ取り付けてください。






簡単でしたが、ニホンミツバチの重箱式巣箱の作り方をご紹介しました。

これを参考に巣箱を製作してみて下さい。

自分では巣箱を作れない!」という方のために、巣箱を販売しております。

詳しくはショップをご覧ください。

また、蜜蝋や巣箱を購入していただいた方に差し上げているPDFファイル「養蜂指南書」では、さらに詳しい巣箱の作り方を紹介しています。



下の写真も、私の父が使用している巣箱の一つです。

丸洞(まるどう)式巣箱といって、丸太をくりぬいた形状になっています。

和歌山や長野、宮崎の椎葉村など伝統的に日本蜜蜂を飼育してきた地域では、多く用いられている形状です。

ニホンミツバチの丸洞式巣箱


丸洞式巣箱は、はちみつの採取がスムーズに行えないので、ほとんど使用していません。

ほとんどが、先ほど紹介した同じ大きさの箱が積み重なった重箱式巣箱です。


作り方は、丸太にチェーンソーで穴をあけて作ります。

丸洞式巣箱の作り方を紹介した動画がyoutubeにあったので、ご紹介します。




丸洞の上に、重箱式を乗せるハイブリッド巣箱もあります。

普通の重箱式巣箱よりも、分蜂群れを捕獲しやすいそうです。

ほとんど使用していませんが、何個か作っています。






◆開放巣の作り方

他の場所でも紹介しましたが、開放巣の作り方の動画を紹介します。





開放巣は難しいので上級者向けです。

最後に、巣箱の作り方を紹介している書籍を紹介します。
我が家にミツバチがやって来た―ゼロから始めるニホンミツバチ養蜂家への道
重箱式巣箱の作り方が紹介されています。

日本ミツバチ―在来種養蜂の実際 (新特産シリーズ)
巣枠式巣箱の作り方が紹介されています。


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このホームページの説明

このHPでは、趣味で日本蜜蜂を飼育する「週末養蜂」を提案しています。

京都府丹波地方の山奥の実家で、私の父が趣味ニホンミツバチを飼育し、在来種の保護活動を行っています。

ニホンミツバチの飼育の様子を、飼育している環境を含めて紹介しています。

これからニホンミツバチを飼育してみたい方や、ニホンミツバチのはちみつに興味のある方はぜひご覧になってください。



感想等は掲示板へお願いします。




ニホンミツバチの飼育に必要な蜜蝋巣箱も販売しています。


☆取扱い商品一覧☆

購入は、週末養蜂家のニホンミツバチショップから。

・日本蜜蜂の蜜蝋


日本蜜蜂の捕獲に必須です。
詳細は、こちら


日本蜜蜂のはちみつの絞りカス


分蜂群れの誘引に使用できます。

・日本蜜蜂の巣箱


捕獲に適した中古の巣箱です。
捕獲から採蜜まで可能な4段の重箱式です。


・待ち箱セット


こちらも中古の巣箱です。分蜂群れの捕獲に必要な部分のみをセットにすることで、お求めやすい価格で提供しています。
詳細は、こちら

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上記のすべての商品のおまけとして、初めて日本蜜蜂の捕獲に挑戦される方のためにノウハウをまとめた「養蜂指南書」というPDFファイルを差し上げています。


また、ヤフーオークションでも販売を行っています。

出品商品一覧 または、下のパーツから。




☆販売委託(蜂蜜)☆

ニホンミツバチのはちみつ

ニホンミツバチのはちみつは、アルモニさんに販売を委託しています。

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実家で採れた日本蜜蜂のはちみつと蜜蝋を使って、商品開発を行っていただいています。

詳しくは、コラボレーションをご覧になってください。

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父の友人の和菓子職人が、ニホンミツバチのはちみつを使った和菓子を作りました。

はちみつはもちろん父が採取したものを使用しています。

まゆだまはちみつレモンくずきりの2つがあります。

写真は、はちみつレモンくずきりのものです。


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これからニホンミツバチの飼育を始める方におすすめTOP3をご紹介します。

【第一位】


ニホンミツバチ―北限のApis cerana

インターネットではなかなか見ることのできない質の高い写真が多数紹介されています。図鑑のような書籍です。

飼育に関する記述はやや少ないです。


【第二位】



日本ミツバチ―在来種養蜂の実際 (新特産シリーズ)

巣箱の種類や飼育方法について幅広く触れており、とても参考になる書籍です。



【第三位】



我が家にミツバチがやって来た―ゼロから始めるニホンミツバチ養蜂家への道


重箱式巣箱を用いた飼育法について詳しく書かれています。

重箱式以外の巣箱について記述がないため、三位としました。